世界初、「二輪車ブレーキシステム用ボールねじ」を開発*1

~ ブレーキ・バイ・ワイヤ化による、快適な操作性と高い信頼性に貢献 ~

NSKは、高い信頼性と早い応答性、小型・軽量化を実現したボールねじを開発し、世界で初めて*1、二輪車のブレーキ・バイ・ワイヤシステムに採用されました。

*1 2009年3月5日時点 NSK調べ
二輪車ブレーキシステム用ボールねじ

熟練者でも難しいとされる、二輪車の大型スーパースポーツモデルのブレーキ操作を安心して行えるように、前・後輪連動ブレーキシステムとABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の双方を電子制御化し、より緻密にコントロールする装置の採用が広がっています。このブレーキシステムは、最適な制動力をECU(エレクトロリック・コントロール・ユニット)が検知・演算し、前輪側と後輪側、それぞれのブレーキユニット内に配置されたモータの回転で油圧を発生させるブレーキ・バイ・ワイヤシステムです。今回、NSKが開発した「ブレーキシステム用ボールねじ」は、モータの回転を直線運動に変換し、ねじ軸でピストンを押して油圧を発生させる機構に採用されました。

【製品の特長】

ブレーキ用ボールねじとしての高信頼性の実現
高い信頼性が求められるブレーキシステム向けには採用が難しいとされていたボールねじを開発しました。ボールがねじ回路以外に入り込みボールねじがロックし、ブレーキ非作動を防ぐため、使用しないねじ回路の溝を浅くする構造を開発しました。また、コマ*2の材質は従来の樹脂製に代わり、信頼性が高い金属製としました。実用化に当たっては、多くのシミュレーションおよび耐久試験により、その信頼性を実証しています。
70%*3の小型、軽量化を実現
二輪車の大型スーパースポーツモデルのブレーキシステムには、走行性能を高めるため小型・軽量化が求められます。このため、本開発品は小型化が可能なコマ式ボールねじを採用し、コマ固定部品を廃止することで、さらに小型化しました。また、ねじ軸で直接ピストンを押す構造を開発し、ピストンを押すプッシュロッドを廃止しました。これらにより、二輪車のCVTに採用されているボールねじに比べ、約70%軽量化しています。
◆早い応答性
小型・軽量化による慣性の大幅な低減に加えて、ボールねじの低フリクション性能により、二輪車のスーパースポーツモデルに求められる早い応答性を実現しております。

二輪車・自動車では、安全性、快適性、環境性能の向上のため、今後ますます電動化や小型・軽量化が進みます。NSKは、ブレーキの小型・軽量化や電動化のニーズに対応するボールねじの開発を進めており、この分野で2012年に15億円の売上を目指します。

*2 ボールを元の回路に戻すための循環部品の一種
*3 NSK製二輪車用従来品との比較において、270gから70gへ74%の軽量化

採用されたシステム

採用されたシステム

製品の特長 1

製品の特長 1

製品の特長 2

製品の特長 2

プレスリリース記載の情報は報道発表日時点の情報です。
予告なしに変更され、ご覧になった時点と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。