平成20年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)の受賞のお知らせ

日本精工株式会社(本社/東京都品川区 取締役 代表執行役社長 朝香聖一、以下NSK)の社員4名がこの度、文部科学省が審査・決定する平成20年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)を受賞いたしましたので、お知らせいたします。

科学技術賞は平成17年度「工作機械主軸用軸受け材料の開発」、昨年の平成19年度「自動車補機用転がり軸受の長寿命化技術の開発」に続き、今回で3度目の受賞となります。

文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)受賞者
受賞件名 ボールねじの高速静音技術の開発
受賞者 加藤 将人 (かとう まさと)
水口 淳二 (みなくち じゅんじ)
矢部 孝之 (やべ たかゆき)
宮口 和男 (みやぐち かずお)
受賞理由  工作機械や各種産業設備の送り駆動要素として不可欠な精密機械部品のボールねじは、機械設備の生産性向上を図るために、急速に高速化へのニーズが高まっていました。また、機械の高速化と同時に作業環境の配慮や高精度化の要求から、機械の低騒音化と低振動化も極めて重要となっており、ボールねじの「高速化を実現する技術開発と騒音振動の低減化の技術開発」が課題となっていました。
NSKは、ボールねじ循環部品の最適設計と樹脂成型技術により、3次元の複雑な循環部を滑らかにつなぐことを可能にし、循環部におけるボールの衝突力を大幅に低減することに成功しました。また、ねじ溝の超仕上げ加工技術を開発し、転がり面精度の顕著な改善に成功しました。この開発により、ボールねじの高速限界値は従来の1.6倍に向上し、騒音レベルは従来品に対して6dB~10dB低減(騒音 従来比1/2~1/3)、また同時にボールの衝突力による振動も大幅に減少することができました。
NSKの高速静音ボールねじは、工作機械や各種産業設備の高速化、低騒音化および低振動化を可能にし、大幅な生産性の向上とものづくり現場における作業環境の改善に大きく貢献しています。

 

参考(1):ボールねじの構造

ボールねじは、ねじ軸の螺旋状のねじ溝部にボールを入れて転動させ、ボールを常に無限循環させるための循環部品を備えている。螺旋ねじ溝と循環部品の戻し通路の出入り口は不連続な構造のため、循環部のボール入口部にボールが衝突して衝撃力が発生し、高速化のネックとなっていた。ボールの衝撃力を小さくするには、ねじ溝と循環部品の不連続部を滑らかに繋ぐことが重要。しかしながら、ねじ溝と循環部品通路は3次元の複雑な経路となるため、従来の構造では滑らかに繋ぐことができなかった。

参考(2):科学技術分野の文部科学大臣表彰について

科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の表彰制度。顕著な功績をあげた者に贈られる科学技術者賞を始め、若手科学者賞、創意工夫功労者賞、創意工夫育成功労学校賞などの各種表彰が行われている。

(文部科学省 表彰内容より)

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