世界最高出力の船外機用にボールねじ式シフトアクチュエータを実用化

~ 船外機のバイワイヤ化*1によるギアシフト*2の快適な操作性と高い信頼性の両立に貢献 ~

NSKは、高効率ボールねじを採用することで大きなギアシフト力と速い応答性を両立した、船外機のギアシフト用アクチュエータを開発し、市販品として世界最大出力*3である350馬力の船外機に採用されました。

*1 バイワイヤ化: 物理的なケーブルではなく、電気信号(電線=ワイヤ)で制御するシステム
*2 ギアシフト: 前進・ニュートラル・後進ギアの切り替え
*3 2007年7月30日時点 NSK調べ
ボールねじ式シフトアクチュエータ

【開発の背景】

近年、大型ボートの操船について、軽く快適な操作性と高い信頼性を両立するために、バイワイヤ化する要求が高くなっています。また、大型ボートの動力はエンジンが船内に設置されている船内機などが主流でしたが、据え付けやメンテナンス性に優れ、船内スペースが広く確保できる船外機が注目されており、船外機の高出力化が進んでいます。
NSKは、これらのバイワイヤ化と高出力化のニーズにお応えするために、高効率ボールねじと密封構造を採用し、高出力で耐特殊環境性を備えるギアシフト用アクチュエータを開発しました。

【製品の特長】

世界最大出力の船外機に対応できる高速・高出力を実現
変換効率*490%を誇るボールねじを採用し、アクチュエータのエネルギーロスを最小に抑えることで高速・高出力を実現し、世界最大出力の船外機においてもスムースなギアシフトを可能にしました。また、人の力を上回る推力を発生することで、確実なシフトアウト*5を実現し、操作性の向上にも貢献しています。
エンジン直付けの厳しい環境と船外機特有の特殊環境に対応
エンジン直付け*6による厳しい熱・振動環境へ対応するために、高耐振モータと非接触式位置センサー、そして耐久性に優れるボールねじを採用しました。また、船外機特有の耐(海)水性やソナー・無線による厳しい電磁波環境に対応するために、アクチュエータのハウジングに密閉構造を採用しました。そして、多くのシミュレーション試験及び実機試験により、これらの信頼性の高さを実証しています。
また、更に信頼性の向上に貢献するために、センサーを二重化する構造も採用しております。
*4 変換効率: モータの回転を直動に変換する効率
*5 シフトアウト: 前進からニュートラル、後進からニュートラルにギアを抜く動作
*6 エンジン直付け: 高い位置決め精度を実現して確実なギアシフトを行うために、ゴムなどによる防振部品を介さないで、アクチュエータを直接エンジンに固定する構造

NSKは、超大型船外機へのギアシフト用アクチュエータの採用を始めとして、大型船外機以外への採用拡大を目指してアクチュエータの開発をしております。NSKは、船外機用アクチュエータの分野で2010年に15億円の売上げを目指します。

NSKは、自動車の様々な用途にも電動アクチュエータの技術開発を進めており、自動車の安全性と快適性の向上にも貢献していきます。

船外機用シフトアクチュエータの用途

船外機用シフトアクチュエータの用途

船外機用シフトアクチュエータの用途

船外機用シフトアクチュエータの用途

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