溶接不要のハイドロフォーミングステアリングコラムを商品化

~ 業界初ハイドロフォーミングにより商品化を実現 ~

NSKは、ハイドロフォーミング製法*によるコラムの一体成形化により、溶接のいらない高剛性ステアリングコラムを商品化しました。

ハイドロフォーミングステアリングコラム

本製品はステアリングコラムでは初めてハイドロフォーミングを採用し、解析技術、生産技術を駆使した最適設計を行いました。複数の部品を単一部品として成形する「高剛性一体成形ステアリングコラム」として商品化しました。

従来のステアリングコラムは主要部品を溶接でつないでいるため、精度の確保や作動の滑らかさの向上が求められていました。

自動車の快適性への要求が年々高まっていく中で、ステアリングコラムに対しても、各ユーザーの体型・好みにあわせ、上下前後方向のハンドル位置を調整する機能(チルト・テレスコピック式)へのニーズが増加しています。また、振動を減らし、ハンドル操作をより快適にするため、高剛性化が要求されています。さらに、衝突安全性の面から高強度化、環境問題への配慮から軽量化も強く求められています。

ハイドロフォーミングをコラムジャケット部に採用することにより、従来主要部品が溶接結合による3体構造となっていたものを1体構造化することに成功しました。

【製品の特長】

高剛性化によるハンドル操作のフィーリング向上
ハイドロフォーム形状の最適設計化によりステアリングコラムの上下支持剛性は30%アップ、左右支持剛性は倍増しています。 (当社従来品比)
振動剛性(固有値)は、上下・左右方向共に2~3Hz向上しています。 (当社従来品比)
運転時における剛性感の向上、共振によるハンドル振動が改善され、操舵フィーリングが向上しています。
加工の高精度化によるハンドル位置調整のしやすさを実現
ハイドロフォーミングによる主要部品の一体成形により溶接をなくし、摺動部品の高い精度を実現することで、ハンドル位置調整(チルト・テレスコピック)の操作性が向上しています。
溶接加工を不要とし環境負荷を低減
生産工程中での溶接が不要になり、CO2削減や有害物質削減に貢献しています。

*ハイドロフォーミング(ハイドロリックフォーミング):金型にセットしたパイプの内側に高い液圧を加え、膨出させたパイプ外面を金型形状に倣わせて希望の形状に成形する加工法

特長:世界初のハイドロフォーミングコラム

ステアリングコラムとして完全な非溶接を達成

1) 高剛性
最適設計により支持剛性大幅向上(下表)
2) 信頼性
溶接を廃止したことにより信頼性向上
3) 環境
溶接を廃止したことによりCO2および有害物質削減に貢献
4) 快適性
寸法精度向上によりスムーズなチルト・テレスコピック操作
 従来品と開発品の支持剛性比較

ハイドロフォーミングの適用箇所

ハイドロフォーミングの適用箇所

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