精密工作機械主軸用高精度軸受「ロバストP2Xシリーズ」を商品化

ロバストP2Xシリーズ

NSKは、工作機械メーカの要求に応えて、工作機械主軸軸受の回転精度をISOP2級の規格値の1/2以下に抑えた軸受シリーズを世界で初めて“ロバストP2Xシリーズ”として商品化を行いました。

工作機械メーカは、同業メーカとの差別化をはかるために高機能工作機械の開発を行っており、特に精密旋盤、高精度金型加工機などにおいて高精度化に注力しており、近年の超精密旋盤では被削物の真円度0.1~0.2マイクロ(マイクロは百万分の一)メートルで加工できる性能が要求されています。これに対応するために軸受は高い回転精度が求められ、現行のISOで規定されている最高精度のISOP2級では対応することができません。また、マシニングセンタ用のスピンドルも回転精度に対する要求は厳しくなっており、スピンドル出荷検査時に行う振れ精度測定でスピンドルに取り付けたテストバー(測定用の軸)の300mm先端で5マイクロ(マイクロは百万分の一)メートル以下の振れになる高い回転精度を持った軸受の要求が増えてきています。

このような需要について、従来は個々に精度を特別管理して対応していましたが、このような市場ニーズの増加に伴い、NSKではISO P2級を超えた高精度軸受、P2Xシリーズを商品化し、工作機械メーカの需要に対応いたします。

このシリーズの内外径寸法許容差はISOP2級ですが、回転精度はISOP2級の 1/2 に抑えられている。またISO規格では規定されていないNPRO(非回転同期振れ)も被削面の加工むらが出ないように特別規格(NSK社内規格)で管理しています。

P2Xシリーズは通常のISO規格の同じ寸法系列(主に7000番シリーズ)のものよりも小径のボールを使用し、ボール数を増やした高速ロバストアンギュラ玉軸受の設計を採用し、転動体には1クラス上の高精度(真球度)のセラミックボールと新設計の低振動保持器を仕様に盛り込み高い回転精度を達成しています。

P2Xの製作範囲は、高精度旋盤、マシニングセンタで主に使われる軸受内径30mmから130mmまでとしています。

NSKは11月1日から開催される第22回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2004)で展示を行い、来年3月より日本国内、欧米を中心に市場投入する予定です。売上規模は初年度2億円、2007年には市場の高精度要求の増加を想定し20億円を見込んでいます。

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