高機能標準円筒ころ軸受“EW、EMシリーズ”を開発

NSKは21世紀の標準円筒ころ軸受として、新しい形式の「高負荷容量形鋼板保持器付円筒ころ軸受」と「高負荷容量形一体形銅合金もみぬき保持器付円筒ころ軸受」の開発に成功し、 それぞれ「EWシリーズ」「EMシリーズ」として販売を開始しました。

(特許出願中14件、内3件は海外で取得済)

高機能標準円筒ころ軸受 EMシリーズ 高機能標準円筒ころ軸受 EWシリーズ

円筒ころ軸受は、玉軸受に比べ、高い負荷容量を有し、かつ他形式のころ軸受に比べて、高速運転が可能であるため、鉄鋼、建設機械、振動機械をはじめ、中大形電動機、コンプレッサーなど、産業一般に幅広く使用されています。 しかし、軸受寿命と保持器強度、音響特性の両立が困難な軸受形式であり、用途別にさまざまな仕様の円筒ころ軸受を提供してきました。 近年、NSKに於ける開発設計の斬新なアイデアや高度な解析技術、生産技術の進歩により、あらゆる用途に最適で高機能な標準軸受の設計製造が可能となりました。

「EWシリーズ」「EMシリーズ」は、あらゆる産業分野のニーズに対応できる標準円筒ころ軸受として、新しいコンセプトで内部設計を行ったもので、次の特長を有しています。

長寿命
国際互換性を有する内部設計で、かつ、ころ数を極限まで多くすることで、従来形に比べて、計算寿命が約2倍にアップしています。
高強度保持器
「EWシリーズ」(鋼板打ち抜き保持器)は、板厚を従来の1.5~2倍とし、また応力集中源であった“ハネ”をなくす設計としました。また、「EMシリーズ」(銅合金もみぬき保持器) は、一体形でリベット結合をなくし、 かつポケット隅アール部の応力集中を緩和する設計を採用しました。以上により、両シリーズとも保持器強度が大幅にアップしています。
低振動、低騒音軸受

従来形と異なり、「EWシリーズ」「EMシリーズ」共に、ころ挿入後のカシメがないため、ポケット形状が高精度となり、保持器の動き量をより小さく設計しています。 更に、ころの正確な姿勢制御効果により、運転時の振動値が、従来形に比べ、「EWシリーズ」では30~50%、「EMシリーズ」では50~60%減少しています。

「EWシリーズ」は小形で標準的な使用条件に適しており、「ETシリーズ」の適用できない高温下での使用が可能です。
「EMシリーズ」はより過酷な条件で使用される減速機、振動機械、或いは静粛運転が要求される中大形モーターなどに適しています。
「EWシリーズ」「EMシリーズ」は「ETシリーズ」と共に、外輪、内輪、ころを1種類に統合したことにより、生産効率が大幅に向上しています。

「EWシリーズ」「EMシリーズ」は高度な解析技術と過酷な評価試験、最新の生産技術の結集により開発された軸受です。タフでかつ回転性能の優れた、21世紀のNSK高機能標準円筒ころ軸受の主力商品として位置づけており、国内外で幅広い分野を対象に拡販を図っていきます。

「EWシリーズ」は外径52mm~120mm、「EMシリーズ」は外径52mm~260mmで合計55種の基本型番を用意しています。

プレスリリース記載の情報は報道発表日時点の情報です。
予告なしに変更され、ご覧になった時点と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。