事業構造改革について

NSKは、ITバブル崩壊や世界同時不況の影響を受け、精機事業等を中心に大幅に悪化した収益体質の改善を図るため、緊急対策を実行すると共に、以下の事業構造改革諸施策を設定し具体的な取り組みを進めていきます。

この度の諸施策によりNSKは、製品別事業運営体制並びに収益責任体制強化を図ると共に、国内産業空洞化に伴う生産拠点のスリム化、再編成を一層進めます。また収益体質強化に向け、雇用構造の変革による総労務費の削減を進めるのと共に、材料や部品のグローバル調達を推進する等、外部調達費用の削減を図ります。

海外においては、景気の後退とユーロ安の影響により、収益体質が悪化している欧州事業をスリム化、再編成すると共に、経営資源をコア事業に集中させ事業基盤の再構築を図ります。

 

【国内】

1. 人件費の削減
1) 役員報酬・管理職報酬削減 (緊急対策)
  • 役員報酬: 30~50%カット
  • 管理職報酬: 6~10%カット etc.
2) 総労務費 10%削減 (~ 03年3月)
  • 事業特性に応じた分社毎の人事・賃金制度導入
  • ワークシェアリングプランの推進
  • 余剰人員の社外派遣
    派遣社員の大幅削減 etc.
2. 国内生産体制の再編成
1) 赤城工場閉鎖 (03年3月)
  • 等速ジョイント事業の撤退
2) 軸受工場の再編成
  • 標準玉軸受のアセアン、中国などのアジアへの需要移転に伴い、国内軸受工場を再編し、同一品種の集中化を図る
3. 事業運営・収益責任体制の強化
1) 精機事業の分社化 (02年4月)
  • 製品特性にあった事業体制の構築
2) ステアリング事業の分社化 (02年4月)
  • グローバルなステアリング事業を統括し、ステアリング・システム・サプライヤーとして独立
4. 外部調達費用の削減
1) 部調達費用の削減
  • 10% (~03年3月)
2) 国内サプライヤー数の半減
3) グローバル調達強化
  • アジアでの材料
  • 部品の供給体制構築

【海外】

5. 欧州事業の再構築
1) 人員削減
  • 約1500人 (~02年12月)
2) 事業並びに生産体制の見直し
  • イギリスに偏在している生産拠点を全面的に見直し、経済環境に合った規模に縮小して、大幅なコスト削減を図る
  • 標準玉軸受のポーランド工場集約を加速化する
  • イギリスでのステアリングコラム並びに電動パワーステアリング事業をスリム化、再編成し、ステアリング・システム・サプライヤーとして独立させ本社の直轄下に置く
  • 欧州本社の規模縮小、イギリス・ノッティンガム事務所の閉鎖など間接部門の合理化を図る etc.

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