社員インタビューNSKで築くキャリア

PROFILE

産業機械事業本部 
インダストリアル本部
福島工場 品質保証課
2017年入社
高等専門学校 
生産システムデザイン工学専攻卒

設計からものづくりの現場へ。
多彩な経験が
技術者としての成長を促す。

CAREER
STEP

CAREER STEPこれまでのキャリア

  • 入社時ベアリング設計(鉄道)

    産業機械軸受技術センターに配属、鉄道車両向けベアリングの開発、設計を担当する。

  • 入社4年目〜品質保証

    福島工場品質保証課配属。現在に至るまで、生産各工程の情報一元管理及び安定した品質管理を目指した「品質保証システム」の導入・構築に取り組んでいる。

THE BEGINNING OF A CAREER入社当時

就活時に出会った社員のものづくりへの熱意に共感。

学生時代は、金属組織制御などの材料工学をはじめ、ものづくり全般について学んでいました。その過程で、製品を構成する部品の重要性を認識し、部品メーカーを志望しました。中でもNSKは、100年続く歴史ある企業であり、ベアリングという社会に必要不可欠な製品をつくっていることに魅力を感じ、インターンシップに参加しました。インターンシップで取り組んだテーマが、製品に使われる材料の新しい熱処理方法を工場へ導入するための検討・試作を行うというもの。これまでの机上での学びを、リアルにものづくりの現場で体験したことで、仕事の楽しさを実感。加えて、製品が広く社会や生活を支えていることを改めて理解し、出会った社員の方々のものづくりへの意欲にも共感したことから、入社を志望しました。
入社後は、産業機械軸受技術センターに配属され、鉄道車両向け製品の設計を担当しました。取り組んだテーマの一つがコストダウン。サプライヤーや開発部署、工場と部署横断的に連携し、コストダウンを実現する仕様を検討、実際にカタチになったときは大きな充実感があり、やりがいを感じました。

SKILLNSKで得たスキル・知識

設計から品質保証へ。多様な経験でベアリングへの「愛情」が深まった。

入社4年目に、福島工場の品質保証課に異動となりました。その名の通り、製品の品質の確かさを判断し保証することがミッションです。品質を保証するためには、完成した製品の品質を確認するだけでなく、製造過程で品質に与えるリスクを極小化する必要があります。そのために私が着任以来取り組んでいるのが、「品質保証システム」の構築です。製品の生産工程は材料の切削、熱処理、研削、組立、検査という流れがありますが、それぞれの工程に測定データが存在します。「品質保証システム」がまず目指しているのは、これらデータを一元管理して、問題の迅速な把握・解決を実現するというもの。従来、測定データの収集は人の手によるもので、異常の発見も目視に頼っていた部分があります。将来的にはAIによる画像処理等も検討していき、安定的な品質の保持に貢献したいと考えています。
設計部門から工場へ異動しましたが、図面に描いてある製品の寸法、規格等を読み取ることができるのは技術部で設計を経験したからこそだと思います。工場では実際に製品がつくられる過程に触れ、自分が描いていた設計図面がどのように加工されるのかを体感し、設計・製造のどちらも知ることで製品そのものの幅広い知識を得ることができました。製品に対する「愛情」が深まったように感じますし、設計図面を描くだけでは得られなかった、広い視野でNSKの製品を見ることができるようになりました。

FUTURE今後
やりたい仕事

限定された分野だけでなく、
多彩な経験を積み多角的な発信ができる人材になりたい。

「品質保証システム」の導入・構築という現在の仕事は、ベアリングの知見だけで成り立つものではありません。ITやシステムの知識・スキルが必要であり、私にとっては新しい挑戦です。ただ実際の開発業務は社外に委託するため、私たちのミッションは上流の企画・要件定義を明確にすること。その際に重要なのは、生産現場を良く知ることです。実際のものづくりの現場の深い知識があってこそ、課題も浮き彫りになってきます。また「品質保証システム」による情報の一元管理は、一部の品種に留まっているのが現状です。他品種も含め、工場全体にどう展開していくかも課題の一つ。今後、情報の一元管理のみならず、品質保証を高度化するために、生産現場の課題を拾い上げ、システムを駆使することで効率化を進めていきたいと考えています。
私は、設計から工場へ異動しましたが、このジョブローテーションは自身のキャリア形成において非常に有意義なものだったと感じています。メーカーで働く以上、自社製品がどのようにつくられているかを知ることは重要だと思いますし、新しい仕事へのチャレンジは成長の力になります。そして、ものづくりの現場は率直に楽しく、仕事・生活に活力を与えてくれます。私が目指すのは、限定された分野に特化した技術者ではなく、多彩な経験をすることで、ものごとを多角的に考え発信できる人材。その姿に向けて、よりポジティブに主体的に業務を推進していこうと思っています。 ※組織、役職名称は取材時のものです。