会社の意思決定に携わりたい。
グローバル企業ならではの
大規模な国際税務に挑戦。
税務グループ グループマネジャー

意思決定の上流から関わり
会社を財務・税務面から支えたい
「もっと意思決定の上流から関わり、自分の提案で会社の経営を変えていく。そんな仕事がしたい」。それが、私が転職をしようと思った理由でした。新卒で金融機関に就職し、その後、税理士資格を取得して大手税理士法人へ転職しました。しかし、そこでは意思決定された後の状態でクライアントから相談が持ち込まれることが多いため、税務面でもっと良い方法が別にあったとしても、その決定を覆すことができず、もどかしさを感じることがありました。税務面からもっと有効なアプローチをするには、「事業会社に就職して、自社の成長を財務・税務の面から支えるしかない」と考え、転職することにしました。
NSKを選んだ理由は、意思決定に関与できる裁量が大きい管理職としての採用だったことで、私のやりたい仕事の希望を叶えてくれると思えたからです。また、グローバルな事業展開をしており、世界中に拠点があって国際税務に関与でき、財務基盤が安定している点も魅力的でした。また、それまで金融機関や税理士法人など、サービス業ばかりで働いてきたので、モノづくりの世界に関わってみたいと思ったのも理由の一つです。エンジニアたちと話をすると、モノづくりへの情熱を感じ、いつもその姿に良い刺激を受けています。


グローバル企業だからこそ
論点の多さが大変であり面白い
NSKは世界中に拠点があるので、国ごとの国際税務リスクを認識して評価し、それに対応する施策を検討・実行するという、一連の業務に携わることができます。これこそが、NSKで税務に携わる面白さだと感じています。たとえば、同じ取引でも課税される国とされない国があります。そのため、「なぜこちらの国は課税されるのか」「課税されないためにはどのような契約にすればいいのか」「そもそも取引を根本から見直す必要があるのか」といった検討が必要です。正直なところ、国ごとに税制や税務当局の解釈が違うため、大変で難しさを感じることもあります。しかし、そういった経験が積み上がっていくと、「あの国は強硬な姿勢を示してくるから、無理に対立するよりも別のアプローチを考えたほうがいい」「この国は過去にこんな問題があったから気をつける必要がある」といったアドバイスを社内にできるようになります。それが面白いところですね。
先日、ある事業の一部を切り出して合弁会社化するスキームに取り組みました。それは、国内法人だけでなく海外法人も含めて新会社として独立させるもので、国際的な組織再編でした。動く金額が大きい上に、中国やタイ、アメリカなど複数の国の子会社にも影響があるため、現地で求められる届出の確認や、組織再編により繰越欠損金の消失リスクの検討など、多岐にわたる論点を調べ、適切な手続きをする必要がありました。こうした大掛かりな案件は頻繁にあるわけではありませんが、難しさと同時に多くの学びがあり、非常に良い経験ができたと思っています。

会社の動きと税制の適用要件を鑑み
数億円もの節税を実現
税務リスクを最小限に抑える以外にも、適切な節税を行うことも税務担当者の大事な役割の一つです。様々な税額控除の適用要件を確認し、適用可否を慎重に判定する必要があります。実際、ある税額控除制度の適用要件を満たす可能性の検討・試算を行い、大きな節税につながった経験があります。手間がかかる手続きでしたが、結果的に数億円単位の税額控除を受けることができ、自社のコスト削減に大きく貢献できました。税務担当としてはうれしかったですね。制度さえ知っていれば誰でも気が付くことができるものの、気づくかどうかも大事なポイントです。


国内、海外の税制の情報を収集し
学び続ける必要がある仕事
確定申告書に別表の添付漏れをした場合、後から還付は認めてもらえないことがあるように、税務は非常にシビアな制度が多いです。そのため、税務担当者は知識を身につけ、最新の情報をキャッチアップしていくことが重要になります。国によって税制が異なる海外税務であればなおのことです。NSKはリージョンヘッド制を敷いているので、現地のタックスマネジャーから情報を得たり、専門家や専門誌から情報収集をすることが欠かせません。私は現在、税務グループのグループマネジャーを務めています。私のチームのメンバーは知識欲が強く、勉強熱心な人が多いため、税務グループのメンバーが順番に講師を務める勉強会を考案し、毎月1回開催しています。私が講師を務めるよりも、それぞれが教える立場に立つことでより深く学ぶことになります。こうした取り組みも交えながら、グループみんなで税務に関する知識向上を図っています。
また、NSKには『NSK経営大学』という研修制度があります。有名大学の名誉教授による講義や、ビジネススクールの先生がファシリテーターを務めるセッションなど、非常に充実したプログラムが用意されています。新卒・キャリア採用を問わず、会社から選ばれたメンバーが受けることができ、私も受講させてもらいました。プログラムの一つに、グループワークで会社の課題を見つけ出し、会社に提言するといったものがありました。様々な部署の方々と共に、マーケティングや事業戦略を学ぶことができて、とても刺激的でした。視座を高く持って経営者の視点を学ぶことで、NSKがどこを見て、何をしようとしているのかといったことを考える良い機会になりました。こうした学ぶ場を用意してくれているのも、NSKの良いところだと感じています。
Message
NSKの財務本部は、自ら考えて問題点を見つけ出し、その対応策を実行できる環境にあります。上司も同僚も非常に相談しやすい社風なので、新しいことにチャレンジし、自分で施策を考えて実現していくのが好きな人にとっては、とても働きやすい職場だと思います。私は将来、NSKの税務組織をグローバルに統一し、各国の税務担当者と緊密に連携できる体制を構築したいと考えています。現在は各拠点が独自に税務対応を行っていますが、情報を一元化し、より戦略的な税務管理を実現したい。まだそこには達しておらず、地ならしの状態ではありますが、そんな理想を一緒に形にしていってくれる方とぜひ一緒に働きたいですね。
※組織、役職名称は取材時のものです。
