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精機製品・産業レポート:NSKリニアガイド LAシリーズ 高剛性仕様

今や機械産業全体のニーズとして「高速化」が必須の項目となっています。
その中でも高い生産性を求められる工作機械は、更なるタクトタイム短縮を求めて高速送りと高加減速を目指しています。それに使われるリニアガイドは重量物を高加減速するために大きな負荷がかかり、通常のリニアガイドは極端な寿命低下を起こします。
LAシリーズリニアガイドは、ローラーガイドに匹敵する高剛性をボールガイドで実現し、高速にも機械の正確な姿勢を保つ高剛性と、高加減速に耐えうる高負荷容量で過酷な工作機械のニーズにお応えします。

特長

1. 高剛性・高負荷容量

片側に3列、合計6列のボール溝を配置して、高剛性・高負荷容量となっています。
上下溝は溝Rを小さくしたシングルアーク溝であり、高い剛性・負荷容量を確保し、ゴシックアークの中央溝を加えてさらに高剛性・高負荷容量としています。

LA45ALとLY45AL(高荷重型)の剛性比較&LA45BLとLY45BL(超高荷重型)の剛性比較

2. 適正な摩擦力

一般に転がり案内は滑り案内に比して吸振性が小さく、重量加工物を高速で高精度に位置決めする工作機械では整定時間が長いと言われています。
しかしLAシリーズは4点接触と2点接触とをバランス良く組み合わせることによって、適切な与圧で剛性を確保し、適正な摩擦力となっています。

3. 四方向等荷重タイプ

工作機械では、マシニングセンターのように上下左右、どちらの方向からも高荷重の加工力が負荷される構造があります。
LAシリーズは接触角を45度に設定しており、上下左右のどちらの方向に対しても4列で負荷を受けるため、等しい剛性・負荷容量であり、バランスのとれた設計となっています。

4. 衝撃荷重に強い

上下左右どの方向に対しても、常に4列で荷重を受けるため、他のリニアガイドより負荷を受ける列数が多く、衝撃荷重に強い構造となっています。

5. 高精度

中央のゴシックアーク溝は測定ころの固定が容易であり、溝の精度測定が容易かつ正確です。
これによって高精度で安定した加工が可能です。

溝の精度測定