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社長メッセージ

NSKは第5次中期経営計画において、「次の100年に向けた進化のスタート」をスローガンとし、「オペレーショナル・エクセレンス(競争力の不断の追求)」と「イノベーション&チャレンジ(あたらしい価値の創造)」を方針に据えて、持続的成長、収益基盤の再構築、新成長領域確立の3つの経営課題に取り組んでいます。オペレーショナル・エクセレンスの下で進めている強靭な現場力の実現と、生産・販売・技術・管理の全ての領域で高い効率性を追求し体質を強化することにより、競争力の一層の向上を図っていきます。また、イノベーション&チャレンジで目指している将来に向けた新技術・新製品の創出、スマートファクトリー化に関しては、少しずつ成果が見え始めてきていますが、取り組みをさらに加速させていきます。

世の中の変化は、そのスピード、ベクトル、影響度という点では、予想以上に早く、大きくなっています。NSKグループが今後も持続的に成長していくためには、その変化に対し、従来以上にスピード感をもった取り組みが不可欠です。
産業機械事業は、景気循環に左右されるシクリカルな事業特性がありますが、これまでの経験や常識から外れたダイナミックな需給構造や景気サイクルの変化の兆しも見受けられます。自動車、家電、産業機械、工場設備、インフラ、その他諸々のスマート化、IoT化の流れ、AIやロボット等といった技術革新に向け、新たな電子機器や機能部品の大きな需要が作り出されつつあります。これらの需要に関連した成長分野をしっかりと見据え、NSKの差別化技術で拡大可能な領域を特定し、持続的成長を目指したいと考えています。
また、自動車事業については、電気自動車(EV)、電動化、自動運転、バイワイヤー化など100年に一度と言われる劇的な技術変化をどう当社の事業の成長に結び付けていくか、中長期的な目線での戦略的な取り組みが重要です。ベアリングの数そのものは、内燃機関を搭載しない純粋なEVの場合において減っていく可能性はあります。しかし、使われるベアリングの仕様やその使われ方として高度化するゾーンがあります。我々はこれまで蓄積してきた技術力を活かすことで、バリューや質においてしっかりと優位性を確保できるものと考えています。さらに、ベアリング以外の分野では、我々が持つ要素技術を組み合わせた新製品の開発を進めています。バリオリンクサスペンション、ホイールハブモーターフィット、トラクションスクウェアドライブ、さらにはステアバイワイヤーに向けたフォースフィードバックアクチュエータなど、これまでの技術の応用製品あるいは複合製品を世に出していきたいと考えています。そうした可能性にご期待をして頂きたいと思います。

NSKは、MOTION & CONTROL™を通じた、円滑で安全な社会への貢献、地球環境の保全、そして国を越えた人の結びつきを企業理念に掲げています。社会が直面する課題がますます複雑化する中、企業に対する期待や責任も多岐にわたっています。SDGsの17の目標全てがNSKの企業活動に直結している訳ではありませんが、関連が深く積極的な貢献が可能な項目はいくつもあります。取り組みの柱は、本業である製品・サービスを通じて、環境面での負荷をできるだけ小さくしていくことに基本的に変わりはありません。ベアリングは摩擦を小さくするものですし、EPSは燃費改善に貢献する製品です。摩擦を低減し、コントロールすることは我々の得意分野であり、環境負荷を最小化する本業の取り組みを実践し、その活動をアピールしていきます。

NSKが事業活動を通じ各ステークホルダーと共に世界の持続的成長に寄与していくためには、社会から必要とされる存在でなくてはなりません。NSKは、時代のニーズに合致し世の中の期待に応える価値の協創によって、社会への貢献と企業としての発展の両立を目指していきたいと考えます。

取締役 代表執行役社長・CEO

取締役 代表執行役社長・CEO 内山 俊弘

※バリオリンクサスペンション、ホイールハブモーターフィット、トラクションスクウェアドライブ、ステアバイワイヤー(フォースフィードバックアクチュエータ)に関しましては、NSKレポート2018、「特集1.自動車の技術革新に対するNSKの創出価値」をご覧下さい。