二輪車 | 産業別情報 | 日本精工(NSK)

車種や構造的な違いにより差はありますが、二輪車1台には通常20～30個の軸受が組み込まれています。これらの軸受はエンジン、トランスミッション、ホイールなど、走りを支える重要な回転部分に使用されており、摩擦を減らし、エンジンからの動力をホイールまで確実に伝達する役割を担っています。

このため、二輪車用軸受に求められる性能として、低摩擦と低振動による滑らかな回転、そして耐久性の確保が挙げられます。これらは私たちの生活に密接に関わっている燃費や安全性に影響します。NSKは、これらの点を考慮しつつ、私たちの生活の向上と地球環境の保護をめざし、開発・最適設計に努めています。

世界中で身近な移動手段となり、あらゆる場所で行き交う二輪車の中では、常に軸受が回転しています。これらの回転によるエンジンの心地よい吹き上がり、そして力強く滑らかな走りの中に、NSKの技術を駆使したNSK軸受の存在を感じて頂けることでしょう。NSKは世界中のライダーから永遠に望まれる気持ちのよい走りと操作性、快適な乗り心地、そして信頼と安全を運ぶ二輪車に貢献できるよう、滑らかな回転を追及し、お客様をスムーズでロスの少ない未来に導きます。

NSKの実績・革新的技術

二輪車のエンジン・トランスミッション用軸受は、異物環境下で高温や高速回転で大きな衝撃荷重を受けて使用されるため、耐異物性や高剛性が求められます。また、ホイール用軸受は、さまざまな地形や用途で使用されるため、水や泥に対する耐久性も求められます。NSKはこれらの要求に応えることのできる長期耐久性を有した材料・熱処理技術、高剛性を実現するための軸受内部仕様の適正化技術、高密封性に優れた軸受をご提供します。

また、二輪車は部品装着スペースが小さいため、限られた空間で要求される荷重や回転数に応えられるようにさまざまなラインアップを用意しております。さらに、取り扱い性を考慮した製品開発にも積極的に取組んでいます。