「ガイダンスロボット LIGHBOT」が安全に関する国際規格ISO13482認証を取得

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山 俊弘、以下NSK)が開発した「ガイダンスロボット LIGHBOT」が一般財団法人日本品質保証機構(本部:東京都千代田区、理事長:小林 憲明、以下JQA)から生活支援ロボットの安全性に関する唯一の国際規格、ISO 13482の認証を取得しました。

NSKは、神奈川県さがみロボット産業特区、厚生労働省障害者自立支援機器等開発促進事業のご支援、神奈川県総合リハビリテーションセンター(神奈川県厚木市)のご協力を得て、生活支援ロボットの開発を進めてきました。今回、本開発品の実用化に向けて、安全に関する認証を取得しました。NSKは、今後も新たな市場ニーズに積極的に取り組んでいきます。

一般財団法人日本品質保証機構 専務理事 保住 正保様(左)と日本精工株式会社 執行役 技術開発本部 新領域商品開発センター所長 伊藤裕之
一般財団法人日本品質保証機構 専務理事 保住 正保様(左)と日本精工株式会社 執行役 技術開発本部 新領域商品開発センター所長 伊藤裕之

開発の背景

NSKは、ガイダンスロボットの前身の「ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボット」を開発し、神奈川県から支援を受けて、想定ユーザーを視覚障がい者から一般の高齢者の方などにも広げ、開発パートナーの神奈川県総合リハビリテーションセンターで実証実験を行いました。そして、タッチパネルをつけるなどの改良を加え、実用化のための課題・知見を抽出してきました。

本開発品を市場投入する上で、万全の安全性を確保し、病院などユーザーの方にご安心頂くため、安全に関する認証を取得しました。この認証取得の際、段差を検知したり、スタッフ呼び出しボタンが押されたりすると、予め指定した管理者にメールが配信される非常時通知機能を追加するなどの改良を施しました。

認証取得のための試験

安全性、信頼性の確認
実際の使用を想定して、製品としての品質確保、EMC試験*、走行耐久試験、振動試験、走行安定性試験、障害物検知試験、耐環境試験などを行ないました。この試験は第三者であるJQAがチェックしました。
リスクアセスメントの実施
ロボットを使用する上でのリスクを想定し、そのリスクを評価(点数付け)しました。点数の高いリスクは下げる対策(設計変更)をするなど、全ての想定したリスクを受容可能なレベルまで下げる作業を行ないました。

*:外部の妨害波等による影響と機器自身から放射される妨害波の影響の大きさを確認する試験。

一般財団法人日本品質保証機構(JQA)

1957(昭和32)年設立。ISO認証やJISマーク認証、電気製品・医療機器の認証・試験、計測器の校正を行なう日本の第三者機関。国際標準化(ISO)への提案活動など豊富な実績を活かし、パーソナルケアロボット(生活支援ロボット)の国際安全規格であるISO13482の認証を世界に先駆けて行なっています。

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