工作機械向け高速・静音コンパクトナットボールねじを開発

日本精工株式会社(本社：東京都品川区、代表者：取締役 代表執行役社長・CEO 内山 俊弘、以下ＮＳＫ)は、欧州の工作機械向けに高速・静音こま式ボールねじを開発しました。ＮＳＫは、欧州の インダストリー4.0に貢献する本製品を2017年9月18日～23日にドイツで開催される「EMO Hannover 2017」に出展します。ＮＳＫは、本製品の販売を2018年1月より開始し、2020年に10億円の売上を目指します。

開発の背景

ＮＳＫではこれまで主に国内の工作機械市場をターゲットとして、『高速・静音シリーズ』や『高機能ボールねじ』などの新製品で、高度な市場の要求に対応してきました。今後インダストリー4.0により機械の高度化が進展している欧州市場で多く使用される、コンパクトナットボールねじへの新技術展開が必要です。

この度、ＮＳＫはドイツ工業規格 [ DIN ] に準拠した業界最高速のこま式ボールねじ『欧州工作機械向け高速・静音コンパクトナットボールねじ』 を開発しました。

製品の特長

こま式ボールねじにおいて業界最高^* の送り速度を達成

ＮＳＫ独自の高速・静音技術の適用により、こま式ねじにおいて送り速度100m/minを達成しました。
工作機械のサイクルタイム短縮による加工効率の向上に貢献します。
*：各社カタログ品のＮＳＫ調べ

静音性の向上

ＮＳＫ独自の高速・静音技術の適用により、ＮＳＫの従来のこま式ボールねじに比べて-4dB(A) の静音性を達成しました。

安定した作動特性

ボールの挙動を解析する独自のシミュレーション技術の確立によって、スムーズなボールの循環を実現しました。この結果、高精度で高品質の製品加工に貢献します。

DINに適合

ナット外径が小さいこま式ボールねじの特長を維持することで、コンパクトなナット外径が求められるDINに適合しました。欧州の幅広いお客様のご要望にお応えします。

ＮＳＫは、今後も様々な市場ニーズにお応えし、“Your Real Partner.™”としてソリューションを提供していきます。