鉄鋼・連続鋳造機ガイドロール自由側用 [長寿命・高機能円筒ころ軸受]を開発

~省エネルギー化に貢献~

鉄鋼・連続鋳造機ガイドロール自由側用 長寿命・高機能円筒ころ軸受

日本精工株式会社(取締役 代表執行役社長 内山俊弘、以下NSK)は、製鉄機械、連続鋳造機(以下、連鋳機と称す)ガイドロール自由側用『長寿命・高機能円筒ころ軸受』 を開発しました。この新製品は円筒ころ軸受で 『長寿命(摩耗抑制、ロールたわみの吸収)』 『ロール伸びをスムーズに逃がす』 『軸受組付性の向上』を実現しています。NSKは本製品により、設備の信頼性向上による高生産性及びメンテナンスコスト削減に貢献し、2018年10億円の販売を目指します。

開発の背景

連鋳機は、溶けた鉄から連続的に一定の形の鋼片を製造する設備であり、そのガイドロールには多くの軸受が使用されています。製鉄所では設備の安定稼動による高生産性及び保全周期延長によるメンテナンスコスト削減が求められ、連鋳機のガイドロール軸受には長寿命・高信頼性(突発損傷の防止)が強く求められています。しかし、ガイドロール用軸受は、重荷重、極低速で、冷却水、水蒸気に晒されるなど厳しい潤滑状態で運転さています。 よって、新興国をはじめとする海外の連鋳機用軸受では、摩耗による早期損傷問題などを抱えています。NSKはこの課題を克服した、主に海外連鋳機ガイドロールのメンテナンスコストの削減が可能な新製品を開発しました。

新製品の特長

1. 長寿命(摩耗問題の抑制及びロールたわみを吸収)
円筒ころ形式により軸受内部すべりを抑制すると共に、最適クラウニングの採用によりロールたわみを吸収し長寿命化を実現(最大許容傾き12min)
2. ロール伸びをスムーズに逃がす
高温によるロール伸びを内外輪の相対移動でスムーズに逃がす事が可能
3. 取扱い性向上(止め輪による非分離構造)
非分離構造による組付性の大幅向上

新製品の効果

本製品は過酷環境下で使用される連鋳機用ガイドロールにおいて、従来に比べ3倍以上の寿命を実現し、連鋳機の生産性向上に貢献します。

新製品の効果
新製品の紹介 長寿命・高機能円筒ころ軸受
特徴
耐久性試験評価結果
取扱い性向上
リリース主要名番

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